中國有嘻哈

約ひと月前から始まった中国のテレビ番組「中國有嘻哈 The Rap of China」がおもしろい。[R!CH]って看板下げてるから、of じゃなくて in にすればいいのにと思うのだが。それはさておき、この番組はいわゆるヒップホップ版のオーディション番組、勝ち抜き戦。

応募数どんだけあったんだろうか、いかんせん中国の人口は13億。中国だけじゃなく台湾や日本、果てはアメリカからの参加者もあったようで、しかも有名無名に関わらず。

オーディション形式なのでジャッジがいて、ジャッジは制作人として台湾のラッパー熱狗(MC HotDog)、台湾原住民の歌手張震嶽(A-Yue)、アメリカ生まれ台湾育ちの歌手で俳優の潘瑋柏(ウィルバー・パン)、中国生まれのカナダ人でEX-EXOの吳亦凡(クリス・ウー)の四人が担う。

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第一回は四人(実質三組、熱狗とA-Yueは二人で一組)の制作人が手分けして振り分けて行く形式で、いろんなのが見れておもしろかった。それに振り分け方が三者三様で人柄が出るなと思った。熱狗とA-Yueは判断が分かれることがしばしばで参加者が困惑したり、クリスは決断は早いけど、ちょっと迷ったときは「有Freestyle嗎」と、さらにラップさせる場面もあり、着実に判断。ウィルバーはにこやかになごやかに判断、見ている方もほんわかしてしまう。

なかでも注目は金のマスクをしたHipHopMan嘻哈俠、20年英語でラップしてきたという謎のヒップホップマン。でも「一声聞いて誰かすぐわかった」というみんなの声(わたしはわからなかったけど)、そして制作人クリス・ウーもすぐにわかったらしく、曰く「彼は制作人側にいるべき人だ」と。わかってしまえばクリスの発言も納得。

それと中国のアイドルグループでラップ担当しているというアイドルラッパーや中国で有名なヒップホップグループのラッパーが参加したり、あと台湾の有名なラッパーも参加、台湾のラッパーはわりと知っているのに、このラッパーを知らなかったことにちょっとショック。

 

第二回はステージ上で60秒間のパフォーマンスで勝負。第三回は第二回の続きとサイファーで参加者が篩にかけられる。

 おもしろいので中国語の練習がてら見るのもいいと思う。