2018-01-01から1年間の記事一覧

感謝

実家で暮らしていた頃のある日、近所に住んでいるであろうお年寄りがうちにやって来て、父に何やら感謝の気持ちを伝えていた。唐突だったのでわたしにはさっぱりだったのだけれど、あとで父に聞いてたみたら、そのおばあさんの息子が大学の先生で、その息子…

ヌチドゥ宝

命こそ宝 一番大切なのは命、では二番目に大切なのは?と聞かれたら何と答えるだろうか。 お金に不自由していない父の知人が言っていたこととして、父がわたしに教えてくれたのだが、二番目は健康なのだそうだ。 言われてみれば尤もなことである。 でも言わ…

これはおいしい水です

アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲で「おいしい水」という歌がある。原題は「Agua de Beber」、ポルトガル語で「おいしい水」ではなく「飲むための水」「(生きるために)飲む水」という意味だそう。以前、かつての親友がそう教えてくれた。 わたしたち…

13・67

黒と白のあいだの真実 黒と白のあいだはグレイなんだが、任意で事情聴取を受けた時、刑事にオフレコで「限りなくグレイですね」と言われたことを思い出した。刑事の言いたかったことは果たしてどっちだったのだろうか、黒よりのグレイか白よりのグレイか、そ…

博客來(ボークーライ)

博客來は台湾のECサイトなんだが、先日、電子書籍も扱っていることに気づいたので早速お試し版の電子書籍をスマホで読んでみた。 そしたらなかなかよかったので、本日電子書籍を購入。二冊買うと15%引きというのに乗っかりそうになったけど、とりあえず一冊…

メカ・サムライ・エンパイア

韓国系アメリカ人のピーター・トライアス氏による歴史改変小説『メカ・サムライ・エンパイア』がとてもおもしろかった。前作『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン』とは趣きが異なり、残虐かつグロテスクな描写が少ないのは寂しいが、前作では少ししか…

中国SFアンソロジー 後編

『折りたたみ北京』を読んだ感想、続き。 見えない惑星【看不見的星球】 アーシュラ・K・ル・グィンの『轉機(意味はトランジット、台湾版のタイトル)』a.k.a.『なつかしく謎めいて』を彷彿とさせる一編。 折りたたみ北京【北京折疊】 タイトルを見て、あ…

中国SFアンソロジー 前編

中国SFって何?なんて考えたりしなくていいと思う。書かれた言語がたまたま中国語だっただけ、彼らのバックグラウンドがたまたま中国にあっただけの話。SFという部分は読みたい本を探すときに目安になる程度のこと。 『折りたたみ北京』と題された短編集…

トアマンド

『ゲーム・オブ・スローンズ』の野人トアマンド役でおなじみクリストファー・ヒヴュ、ノルウェー人ということもあってか雪景色がよく似合う、というかトアマンド役を見慣れてしまったせいかもしれないけれど。 そんな彼の出演作をたまたま観た。そのタイトル…