『折りたたみ北京』を読んだ感想、続き。
見えない惑星【看不見的星球】
アーシュラ・K・ル・グィンの『轉機(意味はトランジット、台湾版のタイトル)』a.k.a.『なつかしく謎めいて』を彷彿とさせる一編。
折りたたみ北京【北京折疊】
タイトルを見て、あっ、折りたためそう!と思った。多分北京の街が碁盤の目のイメージだからかな。そういう意味では京都や台北あたりもいけそうな気がした。でも折りたたむといっても紙を折るようなものではなかった、折りたたまれる様は壮観で、作者の想像力には感服。それと作者は経営、経済を学んだことある人なのでは?と思ったらその通りだった。現在はシンクタンク勤めだそう。わたしも経営学を学んだ口なので、ああ、となったりした。
コールガール【黃色故事】
うん。
蛍火の墓【螢火蟲之墓】
うんうん。笑
円【圓】
紀元前227年、まさかそんな方法で集積回路を!と感嘆した。そんなことを思いつくのはインド人と中国人くらいではなかろうか。行ったことないけど人の多さは半端ないどろこじゃなさそうだ。数字をどれだけ求められるか、で言えば、今年初めに出版された23,249,425桁の数字が並んでいるだけの本?『2017年最大の素数』が頭に浮かんだ。
神様の介護係【贍養上帝】
読んでいて、小、中学生の頃読んだ星新一を思い出した。「わしらは神じゃ。」という語り口と想像させる宇宙がそうさせたのだと思う。それにしても人知の及ばないとこでそんなことが……と、とてもつもない話だった。それとやっぱり教養として宇宙科学の知識を多少は持ってた方がいいな、とも思った。あとツイ・ハークの『バタフライ・ラヴァーズ(梁祝)』は見ときたいな、と思ったり。