ちびサンボ

ちびサンボまたはminisambo/minisanboは、わたしが15年くらい前からネット上でアカウント名やユーザー名として使ってる名前です。もちろん『ちびくろサンボ』から取ったもので、少なくとも自分では“くろ”とは思ってないから“くろ”を抜いていました。リトルやリルにしないでミニにしたのは日本語の語感をそのまま活かしたかったからです。

この『ちびくろサンボ』という絵本の存在はいつの間にか知っていました。というのも物心ついた頃には「ちびくろサンボ」と呼ばれていたからです。みんなが似てるって!w

実家にもこの絵本があって小さい頃にページをペラペラめくって、これがわたし??と、あまりいい気はしなかったので読みませんでしたが、小学4年生くらいにもなると黒人の男の子に似てるのは自認し受け入れていました。アフリカの少年がテレビに映るたびに母が「見て!あなたにそっくりね」と言われ続けたこともあって。

それで、今日お昼にWREPレディオを聞いていて、先週もですが、ジブさんが「Little Sambo」と言っているのを聞いた瞬間「えっ、わたし?わたしを呼んだ?」と思ったわけです。ま、そんなことはなくて、KMDの「Who Me? (With an Answer from Dr.Bert)」の冒頭

昔々、アフリカの奥深く、暗いジャングルに小さな男の子がいました。彼の名前はリトルサンボといいます。

からのLittle Samboでした。もちろんこのLittle Samboは『ちびくろサンボ』のことなのですが。

 

そんなわけで『ちびくろサンボ』について、トラと出会う男の子がアフリカ系に描かれていることもあってアフリカの話だと勘違いしやすいですが、しない為のポイントを一つ挙げておきます。それはアフリカ大陸にはトラがいないということです。アフリカ大陸にいるのはライオンです。トラはユーラシア大陸にいます。中国の故事にトラは出て来てもライオンは出て来ません。なのでアフリカのジャングルでトラに出会うことはないのです。

作者のヘレン・バナーマンさんがインド奥地に滞在していた時に書いた絵本ですし、舞台はインドで、トラと出会う男の子はインド系の男の子のはずです。親愛なる白人様からしたらインド系もアフリカ系も似たり寄ったりで大した差はなかったのかもしれませんが。

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でもヘレン・バナーマンさんが実際に描いた絵で構成された『ちびくろさんぼのおはなし』と広く出回っている『ちびくろサンボ』を比較するとだいぶ印象が異なることだけは言っておきます。

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それとKMDのアルバムジャケット。上述した曲が入ってるアルバムではありませんが、ちびくろサンボ meets 奇妙な果実で、いろいろ考えさせられるジャケットです。