感謝

実家で暮らしていた頃のある日、近所に住んでいるであろうお年寄りがうちにやって来て、父に何やら感謝の気持ちを伝えていた。唐突だったのでわたしにはさっぱりだったのだけれど、あとで父に聞いてたみたら、そのおばあさんの息子が大学の先生で、その息子にかつて父が家庭教師みたいなことをしていたらしく、息子が大学の先生になったのは父のお陰だと何十年経っても時折「ありがとう」と伝えに来るということだった。

台湾で語学学校に通っていた頃、知り合った日本の人とたまにお茶をすることがあったのだけれど、そのうちの一人が日本に帰国した後に、SNSであの時はお茶してくれてありがとう、とメッセージをくれたことがある。その時だいぶ精神的にやられていて、話を聞いてもらえてとても助かったとのこと。そんなこと考えもしなかったから逆にびっくりしたけど、役に立てたのは素直に嬉しかった。

だけど残念なことに、台湾でわたしが精神的に参っている時に話を聞いてくれる人は皆無だった。そして帰国後、今助けが欲しい、話を聞いて欲しいという時も誰もいなかったし、現にいない、だから独りでじっと耐えていることがしばしば。なぜこうなったのだろう。誰に感謝していいものやら。

関係ないけど、台湾で食べた安くて美味しいソーセージ弁当(45元か55元、忘れてしまった)の写真を載せておく。

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