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黒と白のあいだの真実

黒と白のあいだはグレイなんだが、任意で事情聴取を受けた時、刑事にオフレコで「限りなくグレイですね」と言われたことを思い出した。刑事の言いたかったことは果たしてどっちだったのだろうか、黒よりのグレイか白よりのグレイか、それだけでも知りたかったが今も謎のまま。

 

任侠のジレンマ

ゲーム理論に出てくるのは囚人のジレンマ、このタイトルを見た時ちょっと笑った。実は毎回ジレンマを感じて参加していたイベントに蹴りをつけた。行かないという選択、そこにはもうジレンマはない。

 

クワンのいちばん長い日

これまでの人生でいちばん長かった日はいつだろうか。全然思いつかない。いちばん辛かった日とか、いちばん短かった日なら思いつきそうだ。

 

テミスの天秤

新聞記事の内容だけでその人を判断してしまう人がいてびっくりしたことがある。確かに新聞には事実が書かれていたのだろうが、真相なんか他人にはわかりっこない、特に身内間のトラブルなんて。その記事は夫婦間のトラブルで一方が一方を刺したという記事だったが、詳しい状況なんかは書かれていなかった。刃物を持ち出したのは刺された側ということだってある。どっちが悪いかなんてそれだけで判断できるものではない、それこそグレイとみるしか出来ない事のはず。

 

借りた場所に

 借りた場所に戻せない。借りた漫画本を貸主に返したかったのに、借りたあと割とすぐに連絡が取れなくなり返せないまま、あれから20年近く経つ。その漫画本は実家に置いてある。今じゃ貸主の名前すら思い出せない。

 

借りた時間に

この本はまるで「メビウスの帯」、メビウスの帯のセンターラインにハサミを入れたように最終的には輪っかになる。なんてこった、という驚き。

 

<おまけ>

先日本屋(三省堂書店)で作者の陳浩基のサイン入り色紙を見つけた。

「毎日推理小説を読み三たび吾が身を省みる」

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陳浩基『13・67』の魅力とは【文春e-Books】

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