ウォーカロン

Dose She Walk Alone?という英訳タイトルがついている森博嗣の小説『彼女は一人で歩くのか?』を読んだ。

やんわりと23世紀を舞台にしているSF小説。失った部分を機械に置き換えた『ロボコップ』のようなサイボーグや『プロメテウス』に出てくるデヴィッドのようなアンドロイドを軽く飛び超え、AIの未来形を垣間見ることができるウォーカロンが出てくる。ウォーカロン(walk-alone)とは単独歩行者、人工細胞でつくられ人工知能が吹き込まれた生命体のこと。見た目は人間と区別がつかない限りなく人間に近いの存在。

幹細胞という言葉を耳にするようになって久しい現在、実際に見たニュースではips細胞でマウスの背中に人間の耳を培養したというのもあったし、200年後ならウォーカロンのように人工細胞で人間らしきものを培養、生産することも十分にあり得ることだと思う。

ページを開くとまずフィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』から引用文、各章の冒頭にも同じく。

引用文から推測されるように、人間とは何かに結局は行きつくけど、それを考える意義があることを再認識させてくれる。